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【沖縄旅行】ガンガラーの谷探検ツアーは太古の歴史を肌で感じることができる貴重な体験だったぞ!

ども!カズマルです!

沖縄旅行でガンガラーの谷の探検ツアーを体験してきました!

はじめは「ガンガラーの谷にある大きなガジュマルの木を見たいなー」と軽い気持ちでツアーに参加したのですが、

ツアーを体験してみて感じたのは、ガンガラーの谷は歴史的にも考古学的にも大変貴重な場所であり、現在において太古の存在を身近に感じることができる神秘的な場所なんだなということです。

今回はそんなガンガラーの谷の体験談とツアーを通して感じたガンガラーの谷の歴史的貴重さについてご紹介していきたいと思います。

ガイドブックからは伝わらないガンがラーの谷をぜひ知っていただき、実際に足を運んで体験していただけると嬉しいです。

南城市にあるガンガラーの谷とは

ガンガラーの谷は、数十万年前までは鍾乳洞だった場所が崩れてできた、豊かな自然が残る亜熱帯の森。約1万8000年前に生きていた「港川人」の居住区としての可能性も高く、今も発掘調査が行われ、「自然」や「命」に思いを巡らせながら体感していただくことをコンセプトにしています。谷の広さは約14500坪、歩行距離は約1㎞。足を踏み入れて初めて分かる、広大な太古の世界が広がっています。

引用|ガンガラーの谷 公式HP

ガンガラーの谷はもともと鍾乳洞だった場所で現在ではそこが崩れて谷になっているんですね。

ツアーではその谷を歩いて探検します。その中で亜熱帯ならではの樹木や植物、さらには鍾乳洞ならではの地形、それらを全部含めて体験できる場所、それがガンガラーの谷なんです。

今なお成長している鍾乳石

上の写真をご覧ください。これは鍾乳石が大きく真横に割れてしまっている写真です。

割れてしまったのは約40年前。それでもなお、割れ目の中心から新たに鍾乳石がちょこっとだけ伸びているのがわかるかと思います。

ここで驚いたのは40年でたったこれだけ(1cmくらい)しか伸びていないということです!

じゃあ周りにいくつもある大きな鍾乳石はいったいどのくらいの年月をかけてここまで成長したか考えると想像しただけで目がくらみます。何千年?いや何万年?いやいや何十万年??

ガンガラーの谷の鍾乳石は、今現在もしっかりと成長しているんですね。神秘すぎる!

ガンガラーの谷では現在も発掘調査が行われている

この写真はガンガラーの谷への入り口となるサキタリ洞遺跡(ケイブカフェがある場所)の写真です。見てわかる通り今現在も発掘調査が進められている真っ只中でした。

2014年2月15日。沖縄県立博物館・美術館では、ガンガラーの谷にあるサキタリ洞遺跡(ケイブカフェ)で、約2万年前(旧石器時代)の地層から貝殻のビーズ(装飾品)や道具、人骨が見つかったと正式に発表しました。

国内では、縄文時代(約1万数千年〜2千数百年)の貝器は出土していますが、旧石器時代の遺跡から見つかるのは初めてのこと。国内初です。また、人骨と一緒に当時の人々が使っていた道具が発見された事例としても国内最古の例となります。

引用|ガンガラーの谷 公式HP

この他にもさまざまな場所で歴史的に貴重な人骨が発見されたりしているそうです。

なんとなくガジュマルの木を見に行こうかなーくらいに思って行ったら歴史的、考古学的にとても貴重な場所で、なんか軽いノリできた自分が恥ずかしくなりましたね、はい。

ここら辺のお話はガイドの方がわかりやすく教えてくれます。

ガンガラーの谷探検ツアーの中身をご紹介

さて本題の探検ツアーですが、どんな内容になっているのか気になっている方も多いでしょう。

そこでツアーの内容をイメージしやすいように写真を交え、簡単にご紹介していこうと思います。

いざ、ガンガラーの谷の中へ!

ツアーが始まるとガイドの人の説明を聞きながら森の中に足を踏み込んでいきます。森には多種多様な樹木が密林のように生い茂り、空気も澄み渡っていてとてもきれいです。

8人ほどのツアー参加者とガイド1人という構成で森の中を歩いていきます。歩くスピードも早くもなく遅くもなく、自分のペースで歩いて回ることができますよ。

垂直に下に伸びた鍾乳洞であるイナグ洞

こちらはイナグ洞という垂直に下に伸びた鍾乳洞がある場所です。

イナグとは女性を意味しており、良縁や安産などを願う信仰の場所として、昔から久米島や宮古島など離島からも拝みに来る人がいるんだそうです。

遠路はるばる安産を祝うためにイナグ洞を訪れる方も多いんだとか。

自然の力で形作られた壁や岩

また歩いている道中にはさまざまな地形にも出会うことができます。

上の写真は右側の大きな石を左側の小さな石で支えているんだそう。

そしてこの小さな石が大きな石の重さに耐えきれなくなると、この道が大きな石で押しつぶされてしまい塞がれてしまうそうです。

このようにガンガラーの谷では自然のバランスで成り立っている地形が各所に見受けられます。自然って偉大ですね。人間のちっぽけさを感じながらさらに歩みを進めていきましょう。

子宝や命の成長を願う場所であるイキガ洞

もちろん鍾乳洞が崩れず残っている場所もあります。こちらはイキガ洞という命の誕生を願うとされる洞窟です。イキガとは男性を表し子宝や命の成長を願う場所となっているそうです。

洞窟の中には明かりがないためガイドさんが用意してくれるランプを灯して暗い洞窟の中を歩いていきます。

屋根も低く無数に垂れている鍾乳石に頭をぶつけないように慎重に前へ進んでいきます。これはこれで冒険しているみたいで楽しかったですよ。

そして歩いた先にあるこの洞窟の一番奥にあるのが、このとてつもなく大きい鍾乳石です。周りにある鍾乳石も十分大きいんですが、その中でもダントツにでかい鍾乳石がひとつあります。

70年で1cm伸びるといわれている鍾乳石ですが、ここまでの大きさになるのに一体何万年の月日を要したのかは計り知れないものがありますね。

ふと空を見上げると樹の枝と葉で空を覆っていました。さらに両側の壁が窪んでいて、まるで壁に包まれるような地形になっていることがわかります。

この天井部分は崩れてしまった、つまり今いる場所はもともとは鍾乳洞の中だったんだなーと地形からわかったりもします。

森の賢者、大主(ウフシュ)ガジュマル

ガンガラーの谷で一番人気を誇る大主(ウフシュ)ガジュマル。森の賢者とも呼ばれているそうです。

高さは約20メートルもあり、そのほとんどが上に伸びた幹ではなく、崖の上から垂れ下がって成長した巨大な根というのも驚きですね。

沖縄県にあるガジュマルの中でも、ここまで高さのあるガジュマルの木はないとされ、推定樹齢は150歳なんだそう。

ガイドさんのお話の中で個人的に面白かったのが「ガジュマルの木は歩いている」というお話でした。

話の流れとしては、ガジュマルの木は上から根を垂らし地面を目指します。

そして地面にたどり着くと徐々にその根を太くしていき、ゆくゆくは本体と同等くらいにまで太くなるそうです。すると今度は新しく垂らしたほうの根が本体となっていくんだそう。

その結果少しづつ少しづつ長い年月をかけて移動してゆくので、それをガジュマルが歩いていると捉えているんだそうです。

この話はすごくおもしろかったですね!10年後、20年後、どのくらい歩いたのか、その成長を観察してみるのも面白そう。

さてここまでガンガラーの谷探検ツアーの内容についてご紹介しました。大体のイメージはついたでしょうか。

ガンガラーの谷ツアーの予約と参加するときの注意点

お次は実際にツアーに参加する際の注意点についてです。

ガンガラーの谷探検ツアーは予約制なので注意

このガンガラーの谷ツアーは完全予約制になります。

そして料金は1人¥2,200円。安くない値段なので受付時間に間に合うように、前もってゆとりのある集合を心がけましょう。

受付は集合時間の15分前に

そして当日の受付は予約した時間の15分前には済ませておくといいでしょう。

受付の隣にはケイブカフェもあるので早めに受付を終わらせて、カフェでゆっくり待つのもいいですね♪

さらに、受付を早く済ませる利点は他にもあり、もし前の組でキャンセルが出た場合は、受付の際に「時間を早めて参加しませんか?」という案内もされます。

なので、もし事前の予約で早めの予約が取れなかった…という方は予定を前倒しできるチェンスがくるかもしれませんよ!

トイレは先に行っておきましょう

ガンガラーの谷の探検ツアーが始まってしまうとトイレに行くことができなくなります。そのため必ずツアー前にトイレを済ませておきましょう。

一番近くにあるトイレはガンガラーの谷の駐車場のすぐ近くにあるトイレです。この先にはトイレはないのでしっかりこのトイレで用を済ませておきましょう。

ここから先は約1時間半ほどはトイレに行けなくなります。

雨が降りそうな時はカッパが便利

ガンガラーの谷では雨天時でもツアーが行われます(悪天候の際は中止になる場合あり)。

そのため雨の予報が出ている場合は、事前にカッパを持参することをおすすめします。当日忘れてしまっても、受付でカッパを100円で買うこともできるので、突然の雨でも大丈夫です。

傘でも恐らく大丈夫ですが、不安定な地面や階段を歩くことになるのであまりおすすめしません。それに周りのツアー参加者の迷惑にもなりますしね。

飲食物の持ち込みはNG

ガンガラーの谷には飲食物は持ち込めません。そのためお茶や食べ物は持っていかないようにしましょう。

ツアー参加者には冷たいさんぴん茶が入った水筒を1人1つづつ支給されるので、飲み物の心配は必要ありません。

ガンガラーの谷へのアクセス方法

最後にガンガラーの谷へのアクセス方法についてご紹介します。ガンガラーの谷は沖縄県南城市という場所にあります。

出典|ガンガラーの谷公式HP

おきなわワールドの道路を挟んで向かい側ですね。車やバスで行くこともできます。レンタカーの人はカーナビに「ガンガラーの谷」と打ち込めば出てきます。

アクセス|ガンガラーの谷 

ガンガラーの谷体験ツアー:まとめ

沖縄県にあるガンガラーの谷の探検ツアーについて特徴や注意点をまとめました。

ガンガラーの谷へ行ってみて一番良かったのはガイドブックからは読み取れなかった、歴史的、考古学的な貴重性を知れたことですね。

また沖縄の亜熱帯の中で育った樹木や植物たちを間近で観察することができたのもよかったです。もし沖縄旅行の計画を練っている人には、ガンガラーの谷はとてもおすすめな観光スポットですよ。

また沖縄で体験できるものといえば「ガラス体験」もあります。僕が実際に行ってよかったガラス作り工房について記事にまとめているので合わせて読んでみてくださいね♪

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ではではー!